車を購入するというのは、新車であれ中古車であれ、家計に大きくのしかかってくるものだと言えます。

車を購入する人の5人~6人に1人は、自動車ローンは利用されているといわれています。自動車ローンは金利が高く、ローンがなかなか減らずに困っているという方も少なくないと思います。

毎月2万円から3万円程度の方が多いとはいえ、マイカーローンの支払いがいつまでも終わらないというのも、家計にとっては大ダメージだと言えますね。

自動車ローンの金利を低くし、月々の支払金額を少なくする方法として「借り換え」という手段があります。今回は、自動車ローンの借り換えについて詳しく見ていきたいと思います。

そもそも、借り換えとは何か?

「借り換え」と聞いて、具体的にどのようなことをするのかイメージできた人はそれほど多くないと思います。ひょっとすると「難しそう」「面倒」といったような印象を受ける方も多いかもしれませんね。

具体的な話に入る前に、そもそも「借り換え」とはどういったものなのかを、簡単にご説明します。

「借り換え」とは、新たに別のローンを組んでいったんもともと借りていたローンを一括返済し、新たに借りたローンを返済していくという借金の返済方法です。新たに組んだローンの方が、もともと組んでいたローンよりも金利が低い場合、月々の返済金額を減らすことが出来ます。

住宅ローンなどではかなり一般的に用いられているこの返済方法ですが、自動車ローンに関してもその金額の大きさから、借り換えを行った方が金利を下げて月々の返済額を大幅に減らせる場合があります

「借り換え=お得」ではない場合もある

今の自動車ローンより、金利の低い商品へ借り換えをすれば、月々の返済を軽減することができ「お得」に感じるかもしれません。

ただ、この「借り換え」をするにあたって注意しなければいけないことがあります。

まず、借り換えを行う際には各種手数料が発生します。手数料には主に2種類あり、もともと借りているローンを繰り上げて返済する際にかかる「繰り上げ返済手数料」と、新たに借りる方のローンの「保証料・事務手数料」がかかります。

これらを合計して総返済費用を割り出すと、借り換えをしてもほとんど総返済費用が変わらなかったり、逆に借り換えを行うことによって総返済費用が増えてしまうようなケースもあるわけです。

また、借り換え時に新しく借りる自動車ローンの金利が低かったとしても、その金利が「変動金利」であった場合、金利上昇局面ではローンの総返済費用が当初よりも多くなってしまうリスクもあり、借り換えをしなかった方がお得だったということも十分に考えられます。

一般的に、これらの諸条件を勘案すると、もともと借りていたローンと新しく借りる方のローンの金利差が最低でも2%以上ない場合には、ローンを借り換えるメリットはほとんどないと言えるでしょう。

借入金額にもよりますが、2%程度の差でも借り換えで浮く分はせいぜい1万円から2万円程度であり、ほとんどメリットはありません。現実的に借り換えのメリットを最大限享受するためには、金利差が5%以上あるローンを新たに契約する必要があるのではないでしょうか。

借り換え以外で返済総額を抑える方法はないのか

では、借り換え以外にローンの返済総額を低減する方法はないのでしょうか。

借り換え以外に現実的に選択できる方法として、ローンの繰り上げ返済が挙げられます。これは言葉の通り、今残っているローンの残額を全額返済してしまうという方法であり、金利分を大幅に節約することが出来る手段の一つとなっています。

残っている元金を一括で返済してしまう方法のほかにも、繰り上げ返済には元金を一括返済せず、例えばボーナス月に50万円分だけ繰り上げ返済するというように、元金の一部だけを繰り上げる方法もあります。

このような元金の一部だけを繰り上げる方法の中には更に細かく分けると2種類の方法があります。

ひとつは「期間短縮型」と呼ばれる方法です。これは次月以降の毎月の返済額を変更せずに、返済期間だけを短くするというものになっています。ローンの早期完済を目指す方は、こちらの方法の方が良いでしょう。

もうひとつは「返済額軽減型」と呼ばれる方法です。こちらは次月以降の毎月の返済額を少なくして、返済期間を据え置くというものになっています。

毎月の返済金額が減るので家計の負担額は減りますし、将来仮に収入が減ってしまったとしても対応できるのが、こちらの方法になります。どちらもメリット・デメリットがありますので、家計に合った方法を選択するようにしましょう。

しかし、元金がまだ多く残っている場合など、繰り上げ返済をしたくてもなかなか出来ない、ということも少なくありません。

繰り上げ返済をした結果、かえって数ヶ月間は家計が非常に困窮してしまったということも十分に考えられます。また、繰り上げ返済の際には前述した「繰り上げ返済手数料」が発生しますので、結果的に借り換えを利用した方が返済総額を抑えられる場合ももちろん生じてきます。

一括での繰り上げ返済が出来るのか、元金の一部しか繰り上げ返済できないのかによっても、このあたりの条件は変わってくると言えますね。

借り換え、繰り上げ返済双方のメリットを考えて選択を

このように、借り換え繰り上げ返済も、どちらもメリット・デメリットはありますので一概にどちらの方がお得かということは言えないものになっています。

ローンを借りている側がこれらのメリット・デメリットを正しく把握し、自分の家計にとって最適な方法は何なのかということを選ぶことが大切だと言えます。もちろん銀行や金融機関で相談することも必要にはなってきますが、それ以上に自分できちんとした知識を持って、場合によっては家族で話し合うなどもしたうえで、家計の負担をどのように減らすかということをきちんと考えておくほうが良いでしょう。

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