自動車税の滞納は危険です。

「放置していれば忘れてもらえる」なんて都合のいいことにはなりません。最後には必ず「差押え」が断行されます。給与、預金、そして車も国に持って行かれてしまうのです。数万円の支払いをケチって、口座まで没収されてしまうことほどバカらしいこともありません。

「廃車にしたら免れられるのでは?」

とずるがしこいことを考える人もいるかもしれませんが、そういうわけにもいきません。納税の義務は、絶対的です。まずは自動車税の「納付期限」から確認していきましょう。

5月31日までに支払う

自動車税が課されるのは、毎年4月1日です。実際に納付書が送付されてくるのは、5月の上旬。そして肝心の「納付期限」に関しては、5月31日までということになっています。

納付方法については、過去には役所まで行く必要がありましたが、今はクレジットやコンビニでの現金払いが一般的です。誰でも手軽に納付できるようなシステムとなった一方で仮に支払い忘れてしまったとき、「多忙で役所に行けなくて…」という言い訳が通用しなくなりました。

滞納してしまった場合は、もれなく「督促」が来ることになっています。

滞納から催告まで――利息はかかる?

自動車税督促の方法は、都道府県によって異なります。「地方税」だから、ですね。

ただ、一般的な流れとしては次の通りになっています。

1)督促状が家に送られてくる

納付期限内に支払いができなかった場合には、その20日以内まで督促状が送付されます。

まだこのときの役所の態度としては優しいもので、「お忘れでありませんか?」「早く納付してしまってください」という程度のもの。いきなり人が家に来るわけでもありません。

2)再度の督促、あるいは催告書が届く

その書面の名称は都道府県ごとに様々ですが、二度目の「督促状」、あるいは「催告書」が届きます。

これも無視すると、今度は画一的に「催告書」となります。封書の色もこれまでとは変わり、「警告」を促すような赤・黄色といった厳しい雰囲気になってきます。内容としては、「今後も自動車税を納めるつもりがないなら、財産を差押えするかもしれませんよ」というもので、言葉使いも全体的にきつく、危機意識をあおる印象があります。

あるいは電話がかかってきたり、自宅に回収職員がやってくることもあります。

こうなってくると、すでに役所を「本気」にさせてしまった状態です。

自動車税にも「延滞金」がかかる!?

そうです。自動車税にも「延滞金」は発生します。

年率としては9.1%と穏やかなもので、さらに納付期限後1ヵ月間は2.8%、また1000円以下であれば請求しないというルールもあるので、よほど滞納を続けない限り「恐ろしい額」になることはありません。

しかし、延滞金が「恐ろしい額」になる前に、もっと恐ろしい「差押え」が断行されるので、「まだまだ大丈夫♪」なんて悠長に構えず、さっさと支払ってしまってください。

最終通告と「差押え」

「ただでさえ高い自動車税に延滞金が発生してしまった…ますます払えない」
「半年くらいは大丈夫だろう…それまでに何とかお金を用意しよう」

そんな風に考えて支払いを先延ばし先延ばしにしていると、いずれ「差押え」が行われます。法律上は初回督促の日付から10日経過すれば「差押え可能」となるのですが、一般的にはそんなに短期間で役所も本気を出すことはありません。

では、実際にはいつが差し押さえのXデーとなるのか?

これについては、「決まっていない」のが現実です。

残念ながら、差し押さえの時期は明確には決まっていません。管轄の税事務所がヒマになると、気まぐれに差し押さえを行うと言われています。また、「この時期から差し押さえをしますよ」と明示すると、いそいそと財産を隠匿するズルい人もいるので、役所としても情報を公開できないのです。

ちなみに岐阜県ではかつて、その年の9月から12月までに一斉差し押さえを実施しました。

つまり差し押さえられた人たちは、自動車税を3か月~6か月滞納しただけで、財産、給与、車を国に持って行かれてしまったというわけです。

「そ、そうなんだ…じゃあそろそろ支払っておこうかな…」

はい、その通りにしてください。もし「最終通告」が届いたら、それこそ差し押さえのその時が近付いている合図です。役所も、「この人には納税の意思がないようだ」と判断すれば、必ず差し押さえに向けて動きだします。

実際に断行されれば車の車輪も物々しい器具で固定されてしまい、まったく動かすことができなくなるという「ガチ」ぶりなのです。

「差押えだけは嫌!」というあなたに

自動車税を減額してもらうことも、踏み倒すことも、「絶対に」できません。

しかし差し押さえに関しては、税事務所も滞納者の経済状況を考慮して猶予してくれます。

 「もう少し待ってください」と電話してみましょう。 その際には滞納していた理由を包み隠さずに話してしまってください。「仕事が安定しなくて…」「督促状を見ずに放置してしまっていて…」「新しい職場になじめなくて休みがちで、お金が手元になくて…」などの理由でも大丈夫です。

何も税事務所の人は、滞納者を叱りつけたりするようなことはありません。何も「罪を犯した」というわけではないのだから、正直に話せばそれでOKです。

また、一括納付が難しい場合は、「分割納付」にも対応してくれます。

「一括で払うと生活が破たんしてしまいます。月々*万円の、*払いにしてください」

と具体案を示せば、役所も柔軟に対処してくれます。しかしその場合、当然支払えていない額については、日数の経過と共に延滞金がかかってしまうので、注意してくださいね。

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