借金をするということは、何かしら理由があるものです。

遊ぶため、欲しいものを買うため、生活費に困ってなど、理由は人により様々です。それ以外には、法人を運営している方や起業家の方、自営業者の方で事業資金として借金をするという人もいらっしゃいます。

事業資金を借りるのであれば、まず「事業資金計画書」を作らなければなりません。審査の際に、事業資金計画書がない、または内容がずさんなといった場合には、高い確率で通らないと考えておいた方が良いでしょう。

事業資金となると、100万円や200万円といったレベルの話ではなく、1000万円以上の融資をお願いすることもあります。この融資額が上がれば上がるほど、事業資金計画書の内容が現実的かつ、具体性のあるものでないと融資先からは相手にもしてもらえません。

そこで今回は、確実に事業資金を融資してもらうために、どのような事業計画書を作ればよいかということに関して、触れていきたいと思います。

事業計画書を作成する目的を把握する

まず、事業計画書を作成する際に、その目的をきちんと理解していないといけません。

事業計画書は、融資審査の際に必要な書類としての役割だけではなく、自らの事業目的自体が明確なものかどうか、または客観的に見て無理のない事業計画か、などを把握するという目的があります。

事業計画を第三者的視点から冷静に見返すことで、新規事業や起業後の展望、10年、20年後の事業の継続性はどうなのかという課題点も見えてきます。

これらを再度確認するためにも、事業計画書は経営コンサルタントなどの専門家に対して丸投げしてしまうのではなく、自分で一から作るのがベストです。

コンサルタントには助言や確認等をメインにしてもらい、基本的には自分ですべてを作成するというスタンスで行なった方が、自身が計画した事業に対して、どの程度まで理解し深掘りできているのか、自分の事業計画の方向がどのようなものであるのか、といったことを把握することができます。

また、自分で作成することで、事業に対する新たなアイデアや新鮮な発想が浮かぶこともあります。

それらはすべて自分の事業の血となり肉となるものだと言えるでしょう。きちんとした事業計画書はきちんとした事業を生みますから、手を抜くことなくやっておきたいところです。

事業計画書を具体的に構成する際には「6W2H」が大切

では、具体的にどのような構成で事業計画書作成すればいいのでしょうか。

特に、事業計画書の構成や内容を考える際には「5W1H」ならぬ「6W2H」が重要だと言われています。通常の5W1HにWhom(誰に)を加え、HowをHow to(どのように)How much(どれだけ)の二つに分割したものが、6W2Hです。

6W2Hは、それぞれが独立したものではなく、すべての疑問詞が互いにつながったものとなっています。

その全ての起点は「What(何を)」です。具体的にどんな商品、サービスを事業で展開するのか、というところからすべての論がスタートします。

そこから派生して「Where(どこに)」で想定する市場や事業展開の場所、「Whom(誰に)」で誰に対する事業、誰に対する商品なのかということを考えます。「How to(どのように)」でどんなノウハウを使ってどのように事業を進めてゆくのか、「How much(どれだけ)」ではどのくらいの金額でこれらの事業を行うのかということを考えます。

「When(いつ)」ではいつやるのか、どのタイミングで行うのか、「Who」では具体的に誰がこの事業を行うのか、ということを考えます。

そしてこれらの4つのWと2つのHを常に内包しているのが「Why(なぜ)」です。

なぜ、その事業を行うのか、なぜこのくらいの予算をかけるのか、ということを常に念頭に置いて事業計画を書いていかないと、事業の見直しといった部分が甘い状態で事業を進めてゆくことになってしまいます。プランニングしながらも常に事業を見直し続けていくことも、良い事業計画書を作るためには必要だと言えますね。

事業計画書における最も重大なポイントは?

前述したとおり、様々な視点からの検討が必要な事業計画書ですが、事業計画書の最も重大なポイントとしては、どんなことが挙げられるのでしょうか。

事業計画書のポイントとして最も重大なことは「具体性」「一貫性」です。

事業計画の「具体性」については、前述した6W2Hの中の「What(何を)」で解説していますが、どんな商品やどんなサービスを具体的に提供するのかということが見えてこない事業計画書は、あまり有用なものではないということです。

「お菓子を売る」ということと「フランスで修業を重ねた腕を活かして生クリームからこだわったクレープを売る」ということでは、具体性のレベルが段違いですね。

このように、業態に紐づけしていってどんなことをやりたいのか、どんなことをやるのか、ということがはっきりと書かれている事業計画書は、初めて見た人にも事業の有用性などが伝わりやすいのではないでしょうか。

「一貫性」に関してですが、これは事業や売り上げの計画にきちんとした裏付けがあるのかどうかということを言います。

例えば飲食店を開店する際に、出店する場所すらきちんと決まっていないということであれば、いくらプランが魅力的であったとしてもそのプランをきちんと具現化できるかは未知数です。

売り上げに関しても、飲食店で考えれば一日の来店客数がしっかり予測できていて、かつ客単価に無理なく実現できる数字が設定されている計画書と、場所も決まっておらず、来店客数も予測がつかない、売れる品物がなんなのか分からないから客単価も設定できない、というような計画書では、当然前者の方が信頼が置けますね。

数字やデータをきちんと並べ、その数字に対して裏付けがきちんとある事業計画書こそが、まさしく「一貫性」のある事業計画書だと言えます。

数字に整合性のない事業計画書は、例えば銀行に持って行ったとしても話すら聞いてもらえないでしょう。前述した「6W2H」に最大限配慮し、「具体性」「一貫性」がしっかり伴っている事業計画書であれば、融資はもうすぐそこだと言えます。

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