「帝王切開」という言葉はよく聞くけれども、実際にどういった状況になったら帝王切開へ切り替えるのか?また、それにともなう費用はいくらかかるのか?

意外と知らないといった人も多いのではないでしょうか。

ここでは、帝王切開の基本的な内容から費用面、あと、気になる術後の傷痕についてもお話をしていきます。

帝王切開とはどのようなもの?

帝王切開とは、母体の腹部と子宮を切開し赤ちゃんを手術により取り出す方法で、経腟分娩が困難と判断させた時に行われます。

この帝王切開は大きく分けて2種類あります。

予定帝王切開

妊婦健診での超音波検査などにより、「逆子」「全治胎盤」が判明していたり、多胎妊娠(2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠すること)の場合において、妊娠37~38週ごろに予定して行われる帝王切開。

緊急帝王切開

お産の途中や妊婦健診で、母体または胎児に何かしらのトラブルが判明し、急いで赤ちゃんを取り出す必要に迫られ、妊婦や家族の同意を得て迅速に手術が行われる帝王切開。

経腟分娩中に帝王切開に移行することが2%ほどあります。

20年前は、帝王切開での出産が約10%だったのに対し、現在は約20%と約2倍の数値になっています。その理由は、出産年齢の高齢化でトラブルが起きやすくなっていることや、医療現場で安全優先の考えが浸透していること、また手術の技術が進歩し、より安全性が高まったからと考えられています。

帝王切開の費用について

帝王切開手術の費用は平成24年の診療報酬点数表によると221,600円、早産の場合は245,200円です。一般の医療費自己負担額は3割なので、66,480円または73,560円が自己負担額となります。

ただ、手術自体は健康保険適用となっているため、どこの医療機関でも統一された診療報酬になっていますが、その他の「出産にかかる費用」については自由診療のため、医療機関が自由に金額を設定できます。

手術以外の出産にかかる費用とは「保険適用外の自由診療部分」

つまり、分娩費用(分娩介助料)、入院費用(部屋代、食事代)、新生児保育料、一部の検査料が該当します。ちなみに、保険適用部分は投薬、処置、一部の検査、入院費用などです。

帝王切開での出産の場合、退院までの一連の流れでかかる費用は40万円~多いと100万円以上と言われており、地域差や医療機関による差が大きくなります。

経腟分娩の場合も医療機関による金額差はありますが、平均で42万円強と言われています。

金額差はなぜ起こるの?

具体的にはその金額差はどこで生じるのでしょうか。

まずは地域差で、東京などの都市部は比較的高い傾向にあります。また、フルコースのような食事や全館個室、特別なマッサージが付くなど高級感ある雰囲気が売りな施設は高額になりますし、一般的な個人病院や総合病院よりも大学病院の方が高額な傾向があります。

また、個室は別途1日1万円以上の個室料金が発生する病院が多いため、個室を選ぶと費用は高くなります

分娩の日程が休日(日・祝)であったり深夜・早朝だと、分娩費用や入院費用が基本料金の1.5~2倍となる施設が多くなっており、帝王切開の場合は経腟分娩よりも入院日数が長くなりますので、その分、入院費が高くなります。

それに、新生児保育料も日数が延びるだけかかってきます。赤ちゃんに医学的処置が必要な場合は保険適用となりますが、そうでない場合は自由診療となります。

術後の傷痕は残らない?

帝王切開は入院日数も長くなるため、経腟分娩に比べて高額になることがほとんどです。

ただし、出産育児一時金の他に高額療養費制度の給付対象となり、また民間の医療保険に入っている場合なら、帝王切開は支給の対象となるため、結果的に黒字になったというケースも多くあります。

このように、費用面に関しては給付や民間保険会社の保険で、ある程度まかなえることが分かったのですが、もうひとつ、帝王切開の傷痕ってどうなるかという点は、費用面と同じくらい。いや、もっと心配されているかもしれませんね。

これは体質により差があるのですが、多くの場合は3か月ほどで赤みが取れ、1年ほどかけて傷跡は徐々に目立たなくなってきます。

しかし、お肌の弱い人や処置の仕方によってはまれにミミズ腫れのような状態になるケロイド状の傷が残ってしまうことはあります。

予防としては、産後から半年ほどテープで傷跡を保護するよ良いとされており、病院で処方してもらうことができます。

また、ケロイド状になってしまったら、投薬や軟膏で治療することも可能です。ただし、産後や授乳中の体はデリケートなので、必ず医師の判断の元で行いましょう。

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