日本の冬は寒い。

地域によっては、どうしようもなく寒い、というレベルです。とりわけ北海道や東北にお住いの方は、冬になるとストーブが必需品でしょう。「この世でもっとも怖いのは、人の暴力を除いて寒さである」と日本の有名な作家も言っています。

ただ、ストーブに使う灯油の費用って本当にバカになりません。「ストーブ代だけで月に◯万円だよ」という家庭も少なくないはず。どうにかして節約できないものでしょうか。

4か条+αの工夫で灯油を節約

日本で一番寒い地域、北海道の経済産業局には、冬になると必須の灯油の「節約術」に関して、4つの大原則を掲げています。具体的には、次の通りとなっています。

熱を逃がさない
室温を下げる
効率的な暖房器具を使う
日差しを利用する

これらの心がけを守れば、灯油代は大いに節約できるとのこと。

ではそれぞれの詳しい意味について、見ていきましょう。

1)「熱を逃がさない」とは?

当然のことながら、熱がこもると部屋は暖かくなり、熱が逃げると部屋は冷たくなってしまいます。

わかりやすいのは、窓を開けているときと、閉じているときですね。どちらの方が部屋が暖かくなりやすいかといえば、当然、窓を閉じているときに決まっています。

しかし、一般的な住居では、窓をぴたっと閉じているときでも壁や床から熱は逃げていくのです。

できることならば熱の逃げにくい断熱材を設置している部屋に住むのが、まず大きな節約になりますね。実際、北海道の新築物件にはそういう部屋も少なくありません。

古い家に住んでいる人は、今から壁や床を断熱にすることは難しいので、たとえばカーテンを二重にする、窓に断熱ボードを貼りつける、などの工夫を凝らしてみると良いでしょう。キャンプ用のマットを床に敷くなどしても、断熱の効果は非常に高いようですよ。

2)「室温を下げる」とは?

寒くもないし、汗をかくほど暑くもない。

暮らしやすい快適な温度に室温を調整することができれば、灯油代も節約できます。それが「室温を下げる」という意味です。適切な温度まで下げる、といった方がわかりやすいですかね。

大体20℃程度。これが、人が快適に暮らせる室温だと言われています。しかし北海道の多くの家庭は、22℃程度になっていることも少なくないとか。2℃下げるように調整しましょう。ちなみに、室温を22℃から20℃に下げたときには、ストーブで使用する灯油を232リットルは削れると言います。

これだけで、年間2万円は節約できるでしょう。

暖かい空気は天井に溜まります。冷たい空気は、低い場所で停滞します。つまりストーブをつけていても、部屋の上の方ばかりが暖かくなって、肝心の生活空間は冷え冷えというケースも少なくありません。

部屋の空気を循環させるために、サーキュレーターを回せば暖かくなります。20℃では寒い! という方は、ぜひ小型の扇風機を設置してください。

3)「効率的な暖房器具を使う」とは?

旧式のストーブは、発熱効率が良くありません。灯油の8割程度しか有効に利用できていないと言われます。

省エネで効率よく熱を生む、新しいストーブに買い替えるのも節約になるかも。「でも買い替えたら高いし…」という方も、どうせ毎冬必ず使うのですから、ご決断を。購入が先送りになるほど、実は「損」をし続けることになってしまいますよ。

4)「日差しを利用する」とは?

太陽の光は無償です。誰の家庭にも、等しく降り注ぎます(日当たりでずいぶんと日照量は違いますが…)。これを暖房に利用しない手はないでしょう。何よりタダなのだから。

天気がいい日は暖房をちょくちょくと停めるのも節約になります。ただし陽がかげって来たら、すぐにカーテンを(できれば二重に)閉じて、いや~な冷気の侵入を防ぎましょう。

北海道の経済産業局が推奨している灯油代節約術は、ざっとこんなところです。

しかし、もう1つ、これに関しては灯油をまるで使わずにできる寒さ対策があります。

ウォームビズで暖かさ確保

クールビズと並んで、最近はウォームビズを採用する企業も増えてきました。

その内容は単純で、なるべく暖かい恰好をしてエアコンやストーブをあまり使わないようにする、というものです。実はこれが侮れません。私たちの体は、服を一枚着用するだけも体感温度が2℃上がります。数枚重ね着すれば、充分に暖かく感じられるはずです。

最近はファストファッションブランドで温かいフリースが1000円前後で買える時代です。冬はストーブに頼りきりで結構薄着だったという人は、そのスタイルを見直しましょう。

ただし、「灯油代なんてもったいない! ストーブなしで乗り切る」というのはさすがに過剰です。

風邪をひいてしまったら、しんどい辛い思いをして、会社も休まなくちゃいけなくて、その上結局治療費がかかって…と、元も子もありません。北海道や東北にお住いの人たちは、上手な灯油代節約術を知って、寒さに対して賢く対処すべきでしょう。

この記事が気に入ったら
いいね!してね