太陽光発電は、いかにも「未来の技術」という感じがしますね。

しかし今、太陽光発電は意外に私たち庶民にとっても身近なものとなってきています。新築で家を建てる際、あるいはリフォームする際に、太陽光発電システムの導入を希望する方も増えてきているのです。標準搭載されている建売の家も珍しくなくなってきました。

「太陽光発電」とは何か

「太陽光発電」――最近はCMでもよく耳にするフレーズで、なんとなく私たちの頭にもしみついています。

「太陽の光を使って発電するんだろう」というザックリとした理解も根付いてはいるのですが、では「どのように」という具体的なところになると、わからないという人がほとんどではないでしょうか? その辺りの仕組みを詳しく見てみましょう。

ずばり、「太陽光のエネルギーを使って、家庭でも利用できる電気を生み出すこと」、これが太陽光発電です。

その「もの」はと言えば屋根に取り付ける大型のパネルをイメージする人が多いでしょうが、当然それだけでなく、太陽電池モジュールの他、接続箱、パワーコンディショナー、分電盤、電力量計(買電用・売電用)から構成されるのが一般的です。

ご想像の屋根に取り付けるパネルが「太陽電池モジュール」です。こいつが太陽光エネルギーを電気へと変換します。そこで発電した直流電力を接続箱、パワーコンディショナーで家庭用の交流電力に換え、分電盤で電力を分配するわけです。

あまり知られていませんがその際に「余った電気」があれば電力会社に売ることもできます。

しかし、夜間や雨の日には太陽光発電が利用できないため、電力会社から電気を買わなければいけません。そのために電力量計に関しては、買電用の売電用との2種類が必要となっているのです。

モジュールの形状、素材は様々

太陽光発電の象徴的な構成品である「モジュール」の種類は様々です。

屋根の形状に合わせていろいろなかたちがあり、施工方法があります。最近では小型化、軽量化も進んでおり、どういった屋根の形状でも取り付けることが可能になってきているようです。

また「屋根材と太陽電池が一体化したタイプ」も出てきています。いかにも「太陽光発電の家!」という見た目にもならず、外観は一般的な民家――でも実は太陽光発電の地球に優しいお家という設計も可能なのです。あるいは車のガレージの屋根を利用した太陽光発電も、近年多くなってきました。

「住宅の美観が損なわれないこと」をテーマに、開発が進んできているのです。

私たちの知らないうちに、そして全国的な普及を見せる前に、太陽光発電はずいぶんと洗練を遂げています。その機能面についても、次項で触れる通りの充実ぶりです。

進化する太陽光発電の機能

太陽光発電は、日に日に進化しています。

発電状況がわかるモニターは以前からありましたが、最近はそこに「発電量と使用した電力」が表示されたり、「電気を使い過ぎてはいませんか?」と通知が出るものがあったりと、使用者の節約意識を高めるような工夫が凝らされてきました。

また、もし停電が起きたときにも、外が晴れてさえいれば「自立運転機能」で電気を利用することもできます。

といっても利用できるのはケータイの充電、小型のテレビやラジオといった程度になるようですが、たとえば災害時にはそれだけでも必要な情報が十分に仕入れられて便利です。

その他、太陽電池モジュールを屋根に設置することには、室内の「温度上昇を防ぐ」という長所もあります。冷暖房の節約ともなり、よりエコな暮らしを実現できるのです。

補助金制度を要確認! あなたの家にも太陽光発電を

太陽光発電は少しずつですが普及の兆しを見せています。

標準搭載する建売住宅も増えてきたことから、商品の価格は低下傾向にあると言われています。無論、設置面積や屋根の形状によって前後はしますが、1kwあたりで40万円~50万円程度。よりパワフルな発電性能を持つモジュールもありますが、必要充分なレベルでいけば、たとえば戸建て住宅の場合で設置費用の総額は「150~200万円前後」といったところでしょう。

見逃せないのは「補助金制度」です。

自治体によっては、新しく太陽光発電を取り入れる家庭に補助金が出ることもあります。都内であれば、足立区、板橋区、豊島区、台東区など、23区内でも補助金が出る自治体も。金利を優遇して「ソーラーローン」を売り出している金融機関もあります。

「導入費用のハードル」に関しても、これらを利用すれば案外ラクにクリアできるのではないでしょうか?

未来の技術、太陽光発電を自宅に取り入れられる可能性は大いにある、ということです。

取り付けの前に現実的なプランニングを

太陽光発電は、曇天の日には発電量も乏しくなりますし、もしモジュールの上に雪が積もってしまうと発電できないという難点もあります。

また設置する場所、日当たりもよく考慮し、今現在のことだけでなく、たとえば「南側にビルが建つ予定がある」など近未来のことも含めプランニングしなければなりません。

そこさえクリアできれば、前述の通り、費用面の問題は、「車を一台買う」という感覚よりもリーズナブルなものになってきました。経済的に余裕のあるお家ならば、ひとつ前向きに検討してもいいのではないでしょうか?

電気代の節約にもなり、また、「あのお家って太陽光発電なんだって!」と評判にもなって、対外的なイメージアップにも繋がります。

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