
カードローンは担保も保証人もなしでお金を借りられて、しかも使用用途は自由という、とても便利なサービスです。
しかし、実際にお金を借りるには、金融機関の定めている「審査」に通過しなければなりません。銀行や大手のカードローンは、必ず審査をおこなっていますが、中には審査なしでお金を貸してくれる金融機関もあると言われています。
今回は、審査なしでお金を貸す金融機関について考察していきます。
審査なしのカードローンは存在する?
審査なしで融資を行うカードローンは存在するのでしょうか。結論から言えば、確かに存在はしています。
しかし、そのカードローンは「まとも」ではありません。間違いなく悪徳の、いわゆる闇金融が扱っているカードローンです。
審査なしのカードローン=闇金融
審査なしで借りられるのは、闇金融だと思いましょう。闇金の被害は毎年発生しています。日本貸金業協会の闇金被害の相談窓口に問い合わせのあった闇金に関する相談件数が以下の通りです。
闇金融被害相談件数 | |||||||
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |||||
累計 | 累計 | 累計 | |||||
456 | 341 | 348 |
このように、闇金融の相談件数は年々減少傾向にありますが、闇金融の被害は決して0ではないという実態は無視できません。
また、上記の数値はあくまでも日本貸金業協会に寄せられた被害相談数なので、闇金融の被害の一部に過ぎないのです。
審査なし=容赦のない取り立て
闇金融に手を出してしまうと、以下のような被害が発生します。
容易な借入ができるような売り文句で、一般的な金融機関の利用が困難な消費者を誘い込む。主に、電話・チラシ・ダイレクトメール等で勧誘を行う。
闇金融は、主に3~5万円程度の貸付を行う。少額なために返済は容易に思えるが、金利が法外なため利息が大きく膨れ上がる。
多くの闇金融は、貸し付けから7~10日後に返済日を設定している。期間は短いが、金利が高いために返済額が大きく、実際には返済困難に陥りやすい。
闇金融は、事前に入手した本人の身辺情報を悪用し、家庭から勤務先にまで取り立てを行う。その方法は極めて脅迫的であり、利用者の精神を追い詰める。
闇金融は同業者間で利用者情報を共有しており、一度手を出した人はその後もターゲットにされ続ける。
このように、闇金融は日常生活を脅かすような違法行為を平然と行います。違法行為自体は法的な手段で対処することができますが、闇金融によって混乱した生活が元通りになる保証はありません。
審査なしのカードローンを探している4つの理由と解決策
審査なしのカードローンを探すのには理由があります。
●在籍確認が不安
●無職で審査を受けられない
●複数のカードローンをすでに利用している
多くの人がこのような理由から、審査なしのカードローンを探しているようです。しかし、審査なしのカードローンは闇金融なので利用は止めておきましょう。
それぞれの理由に解決策があるので、詳しく解説していきます。
理由1:金融事故歴がある
もしも、金融事故歴があり信用情報に傷がついているために、審査なしのカードローンを求めているとすれば、残念ながらすぐには問題を解決できません。
信用情報とは、クレジットやローンなどの信用取引に関する契約内容や返済・支払状況・利用残高などの客観的取引事実を表す情報です。
=中略=
信用情報には、クレジットやローンなどを利用した際の契約内容や返済・支払状況(期日通りに返済・支払したかなどの利用実績)、利用残高などに関する情報が記録されており、新たにクレジットやローンなどの利用を希望する際にクレジット会社やローン会社などが皆さまの「信用力」を判断するための参考情報として確認しています。
しかし5~10年すればブラック情報は破棄されるので、時間を経つのをじっと待ちましょう。
信用情報機関名 | 自己破産 | 個人再生 | 任意整理 |
---|---|---|---|
CIC 割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関 | 5年 | 登録なし | 登録なし |
JICC 日本信用情報機構 | 5年 | 5年 | 5年 |
KSC x全国銀行協会 | 10年 | 10年 | 登録なし |
解決策:信用情報を開示する
審査に落ちた=信用情報が傷ついている。このように勘違いしている人は、意外と多くいます。
しかし、審査に落ちる理由は信用情報の傷以外にもたくさんあり、例えば「年収の1/3ギリギリまで既に借りている」・「他社借り入れ件数が多い」・「在籍確認の電話に出なかった」などです。
信用情報に傷がついていた場合は、じっと待つしかありません。その前に本当に信用情報が傷ついているのかを確認してみることをおすすめします。手数料は1000円かかりますが、スマホから簡単に情報開示できるので、やってみてください。
信用情報の開示方法は様々ありますが、WEB上やアプリといったインターネットでの開示方法は、誰にもバレず簡単です。ここでは、CICに着目して、信用情報の開示手順を解説します。
理由2:在籍確認が不安
審査なしのカードローンを探している理由が「電話での在籍確認が不安」であるなら、通常の大手消費者金融を利用すべきです。

たとえ消費者金融が担当者個人の名前で電話をかけてくるとしても、勘が良い人がいるかも…。
解決策1:電話以外の在籍確認を行っている消費者金融を選ぶ
消費者金融の中には電話以外の在籍確認を行っているところがあります。アイフルとSMBCモビットです。
まず、アイフルでは在籍確認の際、「原則として、お申込の際に自宅・勤務先へのご連絡は行っておりません。」と公式ページで回答しています。
実際にアイフルに確認したところ、場合によっては電話連絡をする例も少なからずあるようです。
提出する書類は以下のとおりです。
- 給与明細書
- 社会保険証
申込者によっては、電話連絡自体が都合の悪い方もいるでしょう。電話以外の在籍確認を希望される方は、まずアイフルを検討すると安心でしょう。
次にSMBCモビットですが、WEB完結を利用すると会社への電話連絡なしでカードローンを利用できる場合があります。
しかし、SMBCモビットのWEB完結を利用するには以下の条件を満たす必要があるため、前もって確認をしましょう。
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行いずれかの口座があり、社名入りの保険証または収入証明書を提出できる方が対象です。
解決策2:オペレーターに相談する
消費者金融の中には、申込後に相談が可能なところがあります。
アコムやプロミスでは相談すれば電話連絡を別の方法に変えてくれる可能性があります。
例えば、会社名が記載された保険証などを提出することで、電話連絡の代わりにしてくれる場合もあるのです。申し込みをした後に、申し込み確認の電話があるので、そのタイミングで相談してみましょう。
また、アコムやプロミスに初めて申し込むという人は30日間の無利息で利用できます。電話連絡が相談して回避できる場合は、アコムやプロミスの方が利息という面でお得です。
理由3:無職で審査を受けられない
消費者金融も銀行カードローンも、無職では申し込みができません。しかし、本当にあなたは無職ですか?実は、自分のことを無職だと勘違いしている人は結構多いです。
銀行や消費者金融において、無職というのは収入がない人のことをいいます。
例えば、専業主婦や学生でアルバイトをしていない人は、収入がないため無職です。
ですが、派遣社員や契約社員、アルバイトやパートをしている人であれば、無職ではありません。
解決策:アルバイト・パートでもお金は借りられる
そもそも、アルバイトやパートで収入を得ている人は無職ではありません。少ない金額でも毎月収入があるなら、お金を借りられる最低限の条件は満たせています。
もしも、アルバイトやパートなどで働いているなら、自分は無職であると決めつけず、まずは適切な金融機関からお金を借りるという選択肢をとってください。
理由4:複数のカードローンをすでに利用している
すでに複数のカードローンを利用しているという人で、審査なしのカードローンを検索している場合もあるでしょう。
そのようなときに重要なのは、年収に対していくら借りているかです。貸金業法の総量規制というルールで年収の1/3までしかカードローン側は融資することができません。
したがって、現状の借入額を確認し、年収の1/3までどのくらい余裕があるのかによって、融資の可否や借りられる金額が異なります。
解決策1:借入診断を受ける
大手消費者金融のカードローンの公式サイトでは、借入診断を受けることができます。簡易的な情報を入力するだけで、自分が借入可能か判断してくれるため、審査に不安を感じている人は、まず借入診断を受けてみましょう。
消費者金融 | 借入診断名 | 入力事項 |
---|---|---|
アコム | 3秒診断 | ・年齢 ・年収(総支給額) カードローン他社お借入れ額 |
プロミス | シミュレーション | ・生年月日 ・税込年収 ・他社お借入金額 |
アイフル | 1秒診断 | ・年齢 ・雇用形態 ・年収 ・他社借入金額 |
SMBCモビット | お借入診断 | ・生年月日 ・税込年収 ・現在他社借入金額 |
レイク | お借入診断 | ・生年月日 ・本人年収(税込) ・他社からの借入件数 ・現在の他社借入れ金額 |
※借入診断の結果はあくまで目安となります。審査の結果を保証するものではありません。
カードローンの審査に通過するためのポイント
審査なしのカードローンを求める人は、少なからず審査に不安があるはずです。
カードローンの審査は、スコアリング審査によって行われます。スコアリング審査とは、申込者の情報に細かく点数を付けて、これまでの利用データと照らし合わせて借入可能か判断する審査のことです。
つまり、これまで審査に通過したことのある人と属性や情報が似通っていれば、審査に通過する可能性は十分に考えられるというわけです。
ポイント1:借入希望額に注意!
「どのくらいの金額を借りたいのか」を申し込みフォームに記載しなければなりません。その際の金額は細心の注意を払う必要があります。
大前提として、総量規制に引っかからない金額でなくてはなりません。貸金業法の総量規制というルールで、年収の1/3以下の貸付は禁じられています。
そのため、現状で金融機関から年収の1/3程度の金額を借りていた場合、審査に落ちる可能性が非常に高いです。また、借入額が1/3に満たなくても、借入希望額との総額が年収の1/3を超えている場合も、審査落ちの原因になります。
したがって、借入希望額は年収の1/3以内に収めるというのは、絶対に忘れないでください。
総量規制とは
総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。
総量規制の対象となる「個人向け貸付け」とは、個人がお金を借り入れる行為のことです。
ただし、個人が事業用資金として借入れる場合は、原則として総量規制の対象とはなりません。
ポイント2:在籍確認の電話に対応する
在籍確認の電話が会社にかかって来るのを避けたいあまり、虚偽の電話番号を申告したりするのは絶対にやめましょう。電話はかかってこないかもしれませんが、審査に通過することもできません。
在籍確認の電話は、基本的に会社名でなく個人名を名乗るので、会社の人にカードローンの理由がバレる可能性は高くないはずです。
もし、電話での在籍確認を避けたい方は、前述したアイフルやSMBCモビットを検討しましょう。
ポイント3:虚偽情報は申告しない
カードローンの審査は、申し込みフォームに記入された情報を基に行われます。
多少の入力ミス程度であれば、訂正を求められるくらいで、審査落ちに直結することはありません。
しかし、明らかに虚偽の申し込みだと判断できるような場合は、詐欺の可能性があるとされ、その段階で審査落ちします。
以前の職場を申告したり、架空の社名で申込んだりしても、その嘘は必ずバレます。 このような嘘は不正な申し込みとされ、審査に通過できないだけでなく二度と申し込めなくなる可能性もあるでしょう。
まとめ
審査なしのカードローンは闇金です。
一度悪質な闇金融につかまってしまえば、恐ろしいほどの高金利や容赦のない取り立てで金欠以上の苦しみを味わってしまうでしょう。
信用情報に問題があるかもと思っていても、そうでない場合もあります。まずは、大手消費者金融に申し込んでみてください。審査が不安な人は信用情報を前もって調べたり、事前診断を受けるといいでしょう。
審査結果は実際に申し込んでみないとわかりませんが、闇金融を利用するよりは遥かに希望がある選択と言えます。

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