
カードローンで少しだけ借り入れしたいけど、ちょっと金利がなぁ…
こんなこと思ったことありませんか?確かにカードローンはスマホなどから簡単に申込みができたり、申し込んだその日のうちに借入れができたりで非常に便利ではあります。
ただ、200万円や300万円の借入れをするというのであれば、適用される金利は低くなるのですが、1万円とか5万円の借入れの場合はおのずと申し込んだカードローンで設定されている一番高い金利(上限金利)が適用されることがほとんどです。
アコムやプロミス、アイフルといった消費者金融であれば、およそ18.0%という金利が適用されるでしょうし、銀行カードローンでも上限金利が高めに設定されているところであれば16.0%~17.0%あたりの金利になります。
となると、やはり少額の借入れで金利を抑えた借入れというのは難しいのか…というとそうでもありません。
銀行でも大手銀行やネット専業の銀行といったところは、財務的に体力があるということや人件費などのコストを抑えることで利益率を上げているといった理由で設定金利を低く抑えることができています。
今回は、そんな低金利の銀行カードローンを紹介していきたいと思います。
少しの借入れでも金利が低いカードローンの一覧
カードローンで設定されている最大限度額での借入れであれば、一番低い金利(下限金利)が適用されるようになっています。
銀行カードローンであれば、2%~3%あたりでしょうか。
ただ、「そんなにたくさんじゃなくて少額でいいだけど…」といった方のために上限金額が低めに設定されている銀行カードローンを挙げていきます。併せて3万円を借り入れして1ヶ月(30日)で返済した場合の利息も算出してみます。
比較対象としてアコムで3万円を借り入れした場合の例を挙げておきます。
一括返済ではなく3ヶ月に分けて返済した場合はというと…
毎月の返済額 | 10,301円 |
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利息 | 904円 |
総返済額 | 30,904円 |
ここで算出された金額をベースにして、これから挙げる銀行カードローンの返済額等を比較していきます。
オリックス銀行カードローン
オリックス銀行カードローンは借入限度額が100万円未満の場合、適用される金利は12.0~14.8%が適用されるようになっています。
今回は3万円を借りたらどうなるかという設定のもとに返済額等を算出しているので限度額は一番低い30万円で契約した場合を想定して計算していきます。
3万円を借り入れして1ヶ月(30日)で一括返済した場合の利息はこのようになります。
30日間の借入れで利息は340円になります。アコムと比較すると74円低くなっています。では、3万円を3ヶ月で返済するとした場合の利息等はどうなるでしょうか。
毎月の返済額 | 10,251円(▲50円) |
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利息 | 753円(▲151円) |
総返済額 | 30,753円(▲151円) |
少額の借入れとなると、オリックス銀行カードローンでは金利差が一番ないということもあり、利息の差が出にくいのですが、借入限度額が高くなるともっとハッキリとした差が出てきます。
単発的な利用というよりは、ある程度の期間カードローンを利用するのであれば、かなりオススメできるカードローンとなっています。
楽天銀行スーパーローン
楽天銀行スーパーローンは利用限度額が100万円以下であれば、適用される金利が14.5%になっています。今回は少額での利用ということを想定していますので、この適用金利にて計算していくことにします。
1ヶ月(30日間)の利息は357円となり、アコムより86円低いという結果になっています。これを3ヶ月に分けて返済した場合は以下のとおりです。
毎月の返済額 | 10,242円(▲59円) |
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利息 | 727円(▲177円) |
総返済額 | 30,727円(▲177円) |
3回に分けて返済した場合の総返済額は30,727円となり、利息は727円になります。楽天銀行スーパーローンも他のカードローンと同じように借入残高毎に約定返済額が決められています。
3万円の借入れであれば、毎月の返済額は2,000円となっているので返済が厳しい月は2,000円以上の返済すればOKです。
ただ、2,000円以上でOKということで毎月、約定返済額で返済していると無駄に利息を支払うことにもなりますので、余裕ができれば追加で返済(随時返済)をしていきましょう。
みずほ銀行カードローン
みずほ銀行カードローンで3万円の借入れをするのであれば、適用金利は14.0%になります。
ただ、申込時に希望する限度額(希望極度額)を100万円以上で申込みをして希望通りの限度額で契約したのであれば、同じ3万円の借入れであっても適用される金利は異なってきます。
ですので、ここでは希望限度額(希望極度額)を30万円にした場合に絞って計算をしていきます。
では、みずほ銀行カードローンで3万円を借入れして1ヶ月で返済した場合の利息はいくらになるでしょうか。
1ヶ月(30日間)の利息が345円となり、アコムと比べて98円低いという結果になりました。では、一括で返済するのではなく3ヶ月に分けて返済した場合はどうなるでしょうか。
毎月の返済額 | 10,234円(▲67円) |
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利息 | 702円(▲202円) |
総返済額 | 30,702円(▲202円) |
毎月の返済額が10,234円となり、利息が702円となります。
みずほ銀行カードローンでも、他の銀行カードローンと同じように約定返済(最少返済額)が決められていて、今月の支払いは少し減らしたいといったときには、この約定返済額で返済すればOKになっています。
ただ、みずほ銀行カードローンは、利用限度額200万円未満で借入残高が1万円~50万円の場合、約定返済額(最少返済額)が1万円に設定されていますので、上記のシミュレーションで算出した毎月の返済額とほとんど変わりがありません。
みずほ銀行カードローンを利用する場合はこの点には注意が必要です。
住信SBIネット銀行 MR.カードローン
住信SBIネット銀行 MR.カードローンは「プレミアムコース」と「スタンダードコース」の2種類が用意されています。
ただ、これは審査によって振り分けられるようになっており選択することはできません。ということですので、ここではスタンダードコースの場合で利息等を算出していきます。
借入額が3万円の場合、適用金利は14.79%となり他の銀行カードローンと同じような金利になります。ただ、アコムと比較すれば3%以上も低くなっているので長期的に見ればそれなりの利息差が出てきます。
では、3万円を借入れして1ヶ月(30日間)で返済したときの利息額を計算します。
結果は364円となり、アコムより79円低くなりました。では、3回に分けて返済した場合をシミュレーションしてみます。
毎月の返済額 | 10,247円(▲54円) |
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利息 | 741円(▲163円) |
総返済額 | 30,741円(▲163円) |
他の銀行カードローンと同じような結果になりました。ただ、住信SBIネット銀行 Mr.カードローンにはコースが2種類あるということをお伝えしましたが、その点を含めて一度公式サイトをじっくりご覧いただけるといいかもしれません。
少額の借入れでも申込時の限度額を高くすると金利が低くなる
各銀行カードローンの「毎月の返済額」「利息」「総返済額」をシミュレーションしてみましたが、冒頭で述べたとおり、少額の借入れをする場合は一番高い金利が適用されます。
しかし、適用される金利を下げる方法があります。
その方法というのが、申込時の借入希望額を100万円以上にすることです。少しだけ借入れをしたいのに、なぜ100万円以上の借入れを希望するのかというと、ほとんどの銀行カードローンでは、100万円以上の限度額を超えると設定される金利が低くなるからです。
以下の表をご覧ください。
借入限度額 | 金利 | |
---|---|---|
楽天銀行スーパーローン | 100万円以上200万円未満 | 8.6%~14.5% |
オリックス銀行カードローン | 100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
三井住友銀行カードローン | 100万円超200万円以下 | 年10.0%~12.0% |
みずほ銀行カードローン | 100万円コース | 6.0%~14.8% |
ジャパンネット銀行 ネットキャッシング | 100万円以上150万円未満 | 15.0% |
住信SBIネット銀行 MR.カードローン | 100万円超~200万円 | 年6.39%~6.99%※ |
※プレミアムコースの基準金利です。スタンダードコースの場合は年11.99%となります。
このように、限度額が100万円を超えたあたりから設定金利が下がっていることがお分かりいただけると思います。
初回の申込みでも100万円以上の借入れはできるのか?
ここで「初回の申込みでいきなり100万円以上の借入れができるのか?」という疑問が生じるかと思います。
他社の借入状況や年収、クレジットカードの支払いや携帯本体の分割払いの延滞の有無などにもよるのですが、申込み・借入れともに可能です。
ただ、申込金額が高くなることもあり、審査は厳しくなります。また、収入証明書類の提出があるなど、別途書類を用意しないといけないといったデメリットもあるということは承知しておいてください。
実際に銀行カードローンで100万円以上の申込み・借入れを行なった方の口コミを紹介しておきますので参考にしてみてください。
さいごに
今回は少額の借入れでも低金利で借入れできる銀行カードローンを返済例とともに紹介してきました。
3万円という設定金額でしたので、利息・総返済額ともにそれほど大きな開きは感じれなかったかもしれませんが、これが5万円や10万円、それ以上になってくるとこの金利差がジワジワ効いてくるんです。
ですので、カードローンを利用する際は多少面倒かもしれませんが、ここの内容を参考にするか、自分で計算するなどしてみてください。